対人交通事故の状況

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人と車の事故人と車の交通事故では、他のケースと比較して致死率が5倍以上に上ることから、重大な交通事故と捉えられます。
一般的な認識では、人と車の事故で責任を問われるのは車の運転者だと思われています。
実際には、歩行者が赤信号で道路を渡ったなどの過失があれば、過失割合は歩行者の方が多くなる判例があります。

まず、実際の事故の状況を内閣府で公表している2015年の交通白書で確認すると、人と車の交通事故は1444件と全体の36%を占めます。
その中で最も多いのが、横断歩道以外を横断している際に起こった事故が706件あり、人と交通事故の中でも17.6%と集計されました。

前年(2014年)と比較すると、交通事故件数は5万件程度減少しているものの、交通事故による致死率が2年続けて上昇しています。運転者・歩行者ともに、65歳以上の高齢者が関わる交通事故件数が増加傾向にあることが指摘されています。

2008年以前は、高齢者以外の方の死者数が多かったのですが、2012年からは高齢者の死者数が上回るようになりました。歩行者の立場で事故に遭う高齢者が、多くなっていると考えて良いでしょう。人と車の事故は、その時代背景を受けて状況が異なっています。運転者・歩行者いずれの立場でも、事故の傾向を掴むことが未然に防ぐことに役立ちます。

対人交通事故の過失割合

人と車の事故で多いのは、道路以外を横断している際に起こるケースです。この場合の過失割合は、歩行者が20%、車が80%となるのが一般的です。ただし条件によって割合が変わります。幹線道路のように車の往来が多いことが分かっている道路で、横断歩道以外を横断していれば歩行者に注意が求められます。また、夜間は人が車を発見することの方が容易なため、歩行者の過失割合が増加します。

ただし、昼間に狭い道路で事故が起これば、運転者が注意義務を怠ったと判断されるため、車の過失割合が大きいと考えて良いでしょう。その他のケースでは、歩行者が信号無視をして横断歩道を渡っていたり、夜間の道路で酔って寝ている人がいたりした場合の交通事故など、明らかに歩行者に過失があれば、車の過失割合は減少します。

以上のように人と車での交通事故は、全て運転者に責任があるのではありません。事故を予見して容易に避けられる立場で注意を怠れば、人の過失割合が大きくなることもあります。しかし、人と車が衝突した場合、重大な怪我をするのは人であり、その点が考慮されていることに変わりはありません。特に子供や高齢者、障碍者の方と車で事故が起これば、運転者の責任が問われるので注意が必要でしょう。